部屋の外に広がる水田。時折貨物が走り、踏切の音が鳴り響く線路。大きなトラックが通る、狭い国道。蛙の声に紛れトラックが走ると、私の部屋の窓はビシビシと頼りない音を立てる。ゲコゲコと鳴いている蛙も、常に鳴いているわけではない。深夜の静けさに、シンシンシン…と耳鳴りのように響くのは、蛍光灯の音だろうか。中学生の頃うるさくて眠れなかった壁時計の秒針は、電池が切れたままに放置されている。背の高い父親が設置し...
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- 2006-05-25
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わたくしはどこへいったらいいのか皆目見当もつかないのです。困り果てているのです。古い図書館の一室で、突然、知らない男に話しかけられた。私はぶっきらぼうに、壁に掛けられた三畳分ほどある黴臭い絵を指さし、「その絵の中にあなたと同じ姿をした人間が居たが今は居ない」と告げた。変なことを言って気を悪くするかと思ったが、男はなんとも丁寧に帽子を脱ぎお辞儀をし、マントを翻して絵に向かって歩いていった。このままで...
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- 2006-05-20
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アンシーみたいなミステリアスで妖艶なキャラがいい!もしくは先生キャラだとか先輩キャラだとかお姉さまとか…自分よりエロくて高飛車で何かしら企んでいて、結果から見たらその人のハーレムみたいな…舐めなさい、とか言われたい…...
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- 2006-05-13
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しっとりした肌を間近に感じながら、私は姉さんに触れない。疲れているから、起こしちゃダメ…いや、そんなことじゃない。姉さんに触れたら私はきっと…駄目になってしまうから。嫌われたくないから。姉さんの化粧水のほのかな香りと、寝息の音に包まれて私はまどろむ。少しだけ、ほんの刹那、姉さんのふんわりと柔らかな頬に唇を寄せた。おやすみなさい、姉さん。...
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- 2006-05-11
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「おねえちゃん、朝だよ。」布団の上から、柔らい手のひらの感触。妹のゆりえが困った顔で私を揺さぶっている。「朝だってばぁ…」「もう起きてたけど、ゆりえが起こしてくれるまで寝たふりをしてたのよ!」そう言って笑ったら、ゆりえはプクーッと頬を膨らませて怒りを表現した後、泣きそうな顔になった。コロコロ表情が変わるところが我が妹ながら可愛い。「おねえちゃん起こしてたら遅刻しちゃう!」「大丈夫だよ、一緒に車に乗...
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- 2006-04-01
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